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The Low Spark of High Heeled Boys/Traffic

本日5月12日、スティーヴ・ウィンウッドさん60回目のお誕生日です。
HAPPY BIRTHDAY STEVE!!!
ついに還暦ですが、ますますお元気で頑張っていただきたいですね~。

ということで、まったく脈絡なく、71年のトラフィックの話。

70年はトリオでライヴをやり続けたトラフィックは、さすがに少し楽になりたかったのか(?)この年の終わりにはリック・グレッチをベーシストに迎えて4人で活動しはじめ、71年にはリズムセクションにジム・ゴードン(Dr)、リーバップ・クワク・バー(Perc)を補充し、ジム・キャパルディがヴォーカルに専念するためフロントに移動。さらにデイヴ・メイスン(Vo&Gt)までもが復帰、合流した7人編成でコンサートをやり、この面子でなぜかトラフィックを名乗っていないライヴアルバム『Welcome To The Canteen』を発表します。しかしこの夏のグラストンベリー・フェスには、この顔ぶれでトラフィックとして出演していて、ドキュメンタリー映画も撮影され、最近になって『Glastonbury Fayre』としてDVD化されました。その中で"Gimme Some Lovin"を賑やかに演奏するトラフィックが手軽に見られるようになったのは嬉しい!


どちらかというとゲスト参加のような形だったデイヴはツアー後に離脱、9月にスティーヴの初セルフプロデュースでロンドンでレコーディングされ、11月にリリースされたのが、謎の六角形ジャケでお馴染み、『The Low Spark Of High Heeled Boys』でした。
traffic_lowb.jpg

なんといっても印象に残るのは11分半を越える長大なタイトル曲。大きく間合いをとったスティーヴのピアノを中心に、クリス・ウッドの1拍目抜きの変なリフや不気味なインプロビゼーション、リーバップのコンガなども効果的にちりばめて、蒼い炎が揺らめくような世界が展開して飽きさせません。これぞトラフィックの真骨頂でしょう。このちょっと不気味で呪術的な感じはラストの"Rainmaker"にも共通するところで、アルバム全体にも通底するムード。ジャズやフォークやソウルなど、いろんな音楽の混合であると同時にトラフィックにしかできないサウンドなのが素晴らしいのです。このアルバムのスティーヴの歌は、徹頭徹尾出力を押さえた超クールなもので、これまたカッコ良いのですが、翌年大病を患って入院することになる本人としては、体調はあまり良くなかった、という見方もあるかも…。

フロントに出てきたジム・キャパルディは2曲でリード・ヴォーカルを披露。プロデューサーのスティーヴとしては、トラフィックが自分のワンマン・グループではないことを示したかったのかもしれません。自作の"Light Up or Leave Me Alone"、ジム・ゴードンとリック・グレッチの共作"Rock'n Roll Stew"いずれもスマートなワイルドさを持ったいい歌を聴かせてくれます。ジムは3年前に亡くなるまで、スティーヴよりはるかに多い16枚ものソロアルバムを出して精力的に活動し続けたわけですが、そのスタートがこの2曲だった、といえるでしょう。この2曲ではスティーヴはギターをバリバリ弾いていますね。

さて、BGMがわりにおひとつ…

あまりライヴで演奏されなかった2つの名曲がオープニングのこの"Hidden Treasure"とラスト前の"Many A Mile to Freedom"。一時期のフェアポート・コンヴェンション的なダークさを持った前者は、ブリティッシュ・トラッド以外にも様々なエスニック・ミュージックの要素も感じられ、楽器編成は普通なのにクリスのフルートやチャランゴっぽいフレーズのアコースティック・ギターのせいか、南米のフォルクローレのようにも聞こえてきたりもします。
後者は押しと引きのリズム・アレンジと絶妙のコードワークが冴えるスティーヴ流ポップミュージックの傑作。印象的なエレクトリック・ピアノのリフに始まり、中盤のギター・ソロがまた、音使いといい構成といい、スティーヴらしい出汁の効きまくった名演! クリスのフルートが荒涼とした風景を感じさせるのもまたトラフィックらしさ。ブラインド・フェイスではいまひとつ遠慮がちに聞こえたリック・グレッチも、まるでチャック・レイニーみたいな渋派手?なベース・プレイ。こんなにカッコ良い演奏ができたんですね~。
ということでこの曲もぜひどうぞ。個人的にトラフィックのベスト5に入る名曲だと思うんですが。


71年のライヴではこの2曲も演奏していますが、残されているブート音源などではどちらもなぜやらなくなってしまったのかわからないくらい素晴らしい出来。"Many A Mile to Freedom"ではクリスがエレクトリック・ピアノにまわり、スティーヴはギターを弾いていたようです。名手ジム・ゴードンのスティックワークが聴ける唯一の年でもあるし、ちょっと良い状態のライヴ音源をぜひ発掘してオフィシャル化してほしいものです。

このラインナップでのライヴ写真は非常に貴重!スティーヴは何かストラトでもファイアーバードでもない妙なギターを持っているように見えますが…。
71traffic.jpg

個人的にはこのアルバムのスティーヴ作品はすべて、メジャー・キーとマイナー・キーが絶妙に混在してる感じが魅力だと感じてまして、このあたりも彼の曲作りの巧みさ。こういった曲調の中で、うまくブルーノートの混じったメロディを溶け込ませる技も実に洗練されているんですよね。一個一個説明していくと、またとんでもなく長文になってしまうんで避けますが、3度の音が常に曖昧に浮遊してる感じ、といったらいいでしょうか。
これがアルバムの佇まいを超然としたものにしていて、何度も聴いてしまう中毒性に満ちていると思うのです。
あとはジム・キャパルディの不思議な歌詞の魅力なんかもあると思うのですが、その辺は英語の得意な方にぜひご教授願いたいところ。



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かっこいい本物の音楽が大好きな中年です。
ロックの世界をSW中心に考えてみる。
SWについて、もう好き勝手に、迷惑なほど語りますんで悪しからず。
過去記事にも後で気づいたことはガンガン追記、書き換えしまくるので不親切極まりないですが、自分のブログだしやりたい放題で行かせていただきますっ。


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